「ちょっとメモ」
「なに?」
「プロ野球はなぜ人気があるのか(あったのか)」
「野球選手がかっこいいから?」
「そうじゃなくて、誰でもお茶の間で監督の気分になってあれこれ意見を言えるから、という説がある」
「お茶の間でテレビ見ながら『ここはあの選手を起用すべき』とか言うわけだね」
「そうそう」
「それで?」
「ヤマトも同じだと気づいた」
「お茶の間でテレビ見ながら沖田艦長気分?」
「そうじゃなくて突っ込みまくり」
「ああ、なるほど。『あのシーンはあれじゃ矛盾しちゃうだろ』って、艦長気分ではなく、アニメの監督の気分で意見が言えるわけだね」
「だから、その『意見が言える』ところが、共通しているわけ。本当は素人がプロ目線でものを言えるわけがないけれど、言えるような気分になれるオーラがある。それが、プロ野球とヤマトの共通点かも知れない」
「ひぇ~」
オマケ §
「本当は素人がプロ目線でものを言えるわけがない」
「それで?」
「ところが、そこで本当に言えると思って業界に飛び込んじゃった人たちも多数」
「ひ~」
「しかし、そこで良い先達に恵まれて本物になって行った人たちと、そうでもなかった人たちがいるのだろう。今時のアニメに典型的に見られる『露骨な差』の遠因ではないかな」